春 3月の行事 続き

 住んでいる家の中で隣の部屋に行けない

こんなことってある?

衣食住の基本の「住」が生かされないなんて

ひどいよね

 

この現実の解決策はひとつ

ドアが開くように重みを取り去ればいい

とどのつまりは屋根にのぼって雪の重みを

取り去ればいい

かかっている荷重をゼロにすればいい

カンタンじゃん!?

 

ではないのです

とほーもないリスクが伴うのです

 

屋根にのぼる

普段あまり必要とされてない行動です

人によって日々寝ている布団を干すか

町中水害で水が1階まで浸かり避難する場所とするか

などの状態ないと屋根にのぼる必要性ないですよね

 

雪国は違います

のぼるんです 生活するために 生きていくために

隣の部屋に トイレに お風呂にいくために

屋根にのぼるんです

 

滑りにくいゴム長靴を履いてのぼるんです

靴底がすり減ったものは命とりになります

昭和の大戦以前はゴムではなく「藁(わら)製」でした

これは今から思えば合理的で「滑らない」の塊でした

上下の服装も軽く吸湿性のある薄いもので固めます

外気温が低いのでついつい厚着してしてしまいすが

厚着は厳禁です

作業して1時間後に分かります 厚着の恐ろしさが

とにかく薄着で!

 

雪解けの春であれば屋根にのぼって周りの景色

遠くの山々 近くの海景色 素晴らしいロケーション

のはずですが今はそんな余裕はありません

山景色 海景色 すべて白 白 白なのですから

 

積雪が150cmだと目の高さに雪の上限があります

どこから手を着ければいいの!ってくらい白い塊です

上から削った(?)方が賢明です

下からだと後で雪崩状態になります

救って屋根の下に落とす 救って落とす 救って落とす

この動作を延々と繰り返します

隣の部屋まで行けるまで トイレに行けるまで お風呂に行けるまで

 

除雪 雪下ろしというのは究極 全身運動です

それは翌日 つまり朝起きた時に分かります

筋肉痛で布団から起き上がれません 痛たたた

体中の筋肉使った証拠です 

 

続く